宮崎旅行

青島神社

宮崎へ行ったら、絶対に食べようと思っていたものがあった。地鶏もマンゴーも冷や汁ももちろん食べるが、それらではない。お目当ては「おちちあめ」。 通勤中でも会議中でも、こっそりおちちを舐められるという夢のような逸品。もう舐めればすぐにパラダイス銀河、そしておさかな天国なのだ。コカインよりハイになれることは間違いない。

ぼくは、このおちちあめをゲットできる場所を徹底的に調べあげた。 おちちあめは、鵜戸神宮(うどじんぐう)というところでのみゲットできる、レアアイテムだということが分かった。これはレアアース争奪戦どころの騒ぎではない。おちち争奪戦に名乗りをあげるために、ぼくはその場所を調べた。

場所は、神武天皇のおばあさん(トヨタマヒメ)が、お父さん(ウガヤフキアエズノミコト)を産んだといわれる洞窟にあるらしい。洞窟は海岸岸壁を掘ったような形となっているということだった。

岸壁の洞窟を見つけるために、ぼくは宮崎の南側から海岸線を舐め上げるように進んだ。

視界の右側に延々と続く海。海といえば加山雄三だ。通称かやゆうと呼ばれている。ぼくたちのかやゆうは、海の男を超えもはや海神と言える。ぼくは、自分の中のかやゆうの知識を絞りだし、唯一出てきたサライを歌いあげた。目で風景、鼻で磯の香り、耳でサライ。全身の器官をフル活用して海を味わった。

ところが、海岸沿いの道が途中で通行止めになっていた。 仕方なく、迂回ルート探すためにナビの電源を入れた。そして目的地を鵜戸神宮に設定し、検索した。 ナビが示すルートを追うと、かなり内陸に入っていくことがわかった。これでサライとはお別れだ。そう思いながら、出発した。

空腹に耐えられず、途中にあった店に入った。店で宮崎的なものを物色していると、ご当地ヒーロー「天尊降臨ヒムカイザー」のDVDを見つけた。買うかどうか悩みに悩んだ。だが、ヒーローはかやゆうだけで充分だという結論に達し、買うのをやめた。

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また出発し、1300ccをブイブイいわせながら進んだ。そして到着した。

鵜戸神宮

神社と海と南国的な植物の組み合わせが、異様な感じだった。 進んでいくと、洞窟が見えてきた。

鵜戸神宮

洞窟に入ると、神社があった。ぼくはおちちあめを探した。 あった。おちちあめ。しかも在庫がいっぱいある。

鵜戸神宮

1袋300円。ぼくは全部買い占めようとしたが、貧乏人が買い占めるとバチが当たる風なテイストだったため、1袋にした。 これさえゲットすればもう用無しだ。ぼくは、すぐさまこの神社を離れ、次の神社へ向かった。

次は鵜戸神宮のちょい北で、またもや海辺にある青島神社という場所に行くと決めていた。 この神社では、毎年1月15日に裸詣りという儀式を行っているらしい。裸とあらば、ぼくの主義ととして詣らないわけにはいかないのだ。

ぼくは着く前から車内で素っ裸になろうとした。だが、レンタカーに陰毛とか落とすのはまずいと考え、思い止まった。 さらには、この神社に祀られている神様を知り、すっかり大事な部分が萎縮してしまった。これでは恥ずかしくて裸になれない。 ぼくを縮こまらせた神様とは、神武天皇のおじいさん(ヒコホホデミノミコト)とおばあさん(トヨタマヒメ)だ。おとうさんまでならなんとか萎縮させずにいけるのだが、おじいさんまでいくとなかなかむずかしかった。

駐車場を降り、神社がある海方面へ歩いた。 しばらく歩くと、何か見覚えがある懐かしい存在と出会った。 誰だっけ。ぼくは1秒1分遡るペースで念入りに記憶をたどった。3分ほど記憶をたどると、やっとその存在とぶち当たった。 それは、天尊降臨ヒムカイザーだった。

テレビカメラを前に完璧なポージング。かやゆうには到底できないヒーローらしいポージングだった。 ぼくのなかで、かやゆうからヒムカイザーへの世代交代が起こった。 ぼくはデジカメで写真を撮りまくった。さらには握手を求めようとしたが、だれも握手を求めないどころか、近寄る人もいないので辞めた。ヒムカイザーは地元に溶け込みすぎて、一般人レベルの扱いらしい。

青島神社

青島神社

神社は、青島という島にある。海岸から島まで、橋が繋がっている。その風景がなかなか美しい。 海岸は、岩が段々になっていて、鬼の洗濯板と呼ばれている。

青島神社

青島神社

橋をわたりきり、神社に入った。ものすごいヤシの木っぽい林の中にあり、マンガで見る原始人が儀式をするところのような感じだった。 この夏は、古墳時代くらいな感じを堪能しようとしていた。これでは縄文時代だ。 昔過ぎる夏。 時代を遡り過ぎた。過去を振り返らない主義のぼくとしたことが。ぼくはこの旅のここまでを振り返り、微妙に反省し、次へ出発した。

青島神社

青島神社

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