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ウホーリーに探される−12話.恐怖の誤認

オレとヤツを捕まえた4人の警官のうち、偉い2人がパトの後部座席に陣取った。

「そこには逮捕者を乗せないと!」 すかさず下っ端警官Aは言った。

「バカヤロー!俺たち免許持ってないんだ!後ろ乗るしかねーだろ、バカヤロー!」
偉い警官Aは、警棒で左のドア窓を叩き割りながら叫んだ。

下っ端警官達は、仕方なく運転席と助手席に乗ろうとした。

「バカヤロー!それじゃ、逮捕者乗せられねーじゃねーか!逮捕者を乗せろ、バカヤロー!」
偉い警官Bは、警棒で右のドア窓を叩き割りながら叫んだ。

オレは運転席に、ヤツは助手席に乗せられた。

だが、オレもヤツも免許を持っていなかった。

完全に手詰まりだった。
オレ達を6人は、2時間ほど、思い思いに対策を考えた。

色々な思惑が交差していた。
考えれば考えるほど、オレ達は疑惑の総合商社だった。

そして、遂に偉い警官Bが沈黙を破った。

「これは匂うな」

長年の勘が働き、そう呟いたのだ。

そして推理を働かせた。
犯人2人は前の座席に座ることになる。 そして、前の座席に乗る2人の内1人は、車が運転出来る人間でなければ、署までたどり着けないはずだ。
ということは、犯人の内1人は運転ができるヤツでなければ、辻褄が合わない。
この中で運転が出来るヤツこそ、真犯人だ。

偉い警官Aは、偉い警官Bの長年の相棒。
偉い警官Bの考えてることはお見通しだった。

「行くか、B。」 「行くぜ、A。」

偉い警官達は、下っ端警官Aをお縄にした。
それだけでは無かった。
2人は、もう一人の犯人もお見通しだった。

偉い警官Bは、下っ端警官Bを睨み、

「しらばっくれんな!こいつが運転しているとき、お前が助手席に乗っているところを、俺達は目撃してるんだぞ!」 と叫んだ。

下っ端警官Bは、言うことを聞かないと、今後の仕事に悪影響が出ると感じ、大人しくお縄になった。

下っ端警官2人は、手錠をはめられ、前座席に座らされた。
偉い警官達は、
「誤認逮捕のことは、これで無かったことにしてくれ」
と言い、俺たちに厚みのある封筒を手渡した。

俺たちは、ニンマリ顔でパトを見送った。

一方その頃、魚屋のてっちゃんは、今朝仕入れたホタテに舌鼓を打っていた。

今日はお客が来ない。
そう思い、お店を見ると、シャッターを上げていないことに気がついた。

てっちゃんは、店の入口へ向かい、シャッターを上げた。

そして、外に出て背伸びをし、店へ戻ろうとした。

「あっ」 てっちゃんは、看板を見て気がついた。

看板によると、てっちゃんは八百屋だった。

どうしよう。売る野菜がない。

てっちゃんは、人生最大のピンチを迎えていた。

つづく

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