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ウホーリーに探される−11話.恐怖ホックホク

気がついた時、オレは下水道にいた。
肉的な管を通り、陶器的な装置を経て、ここに来たことを、オレの体に付いた異物が語っていた。

仲間達は周りにいなかった。

オレは仲間を見つけるために叫んだ。

「おーい、仲間さーん、レーオー、ちっこにるーいーだよー!レーオー、しいさびでちゃい泣いそうだよ!」

しかし、いくら叫んでも、仲間達は出てこなかった。
諦めきれなかったオレは、みんなが大好物だった、ジャガイモのものまねをして叫んだ。

「おーい、お芋だよ!ホックホクのお芋だよ!北海道で3日前に取れた、上等のお芋だよ!」

「えっ!青森よりも北だって?!」
北国好きのマサが、マンホールを持ち上げ、上から叫んだ。

そして、
「こっちおいでよ。もっと北について、暑く語っておくれよ。」
と言った。

オレは蚊のような速さで梯子をよじ登った。
マサは、マンホールの外側を回りながら、雨乞いの踊りを踊った。
オレは地上にたどり着いた。

汚物まみれのオレを見て、マサは叫んだ。

「北無い!」

マサは、北の欠片もないオレの姿を、侮蔑した冷たい北国の目で見つめ、去っていった。

「待って、マサ!」

マサを引き留めるために、オレは叫んだが、振り返ることはなかった。

しかし、捨てる神あれば、拾う神あり。
孤独なオレの周りに、たくさんのハエ達が寄って来た。 オレは取り巻きのハエ達を引き連れて歩いた。 オレが歩くと、追っかけのハエ達が熱狂して、後を追って来た。

もはや、オレはロックスターだった。
人間どもは、オレのカリスマ性に畏怖し、自ら道を譲った。

街はオレのものだった。 我が物顔で歩いていると、警察のおじちゃん達が、オレの方に駆け寄ってきた。

「お、ついにボディガードが付くのか?オレもビッグになったな。」

そう思い、警察のおじちゃん逹にスマイルを振り撒いた。

オレはおじちゃん達に手を捕まれ、しょっぴかれた。

近くで信号待ちしていた、ヤツもしょっぴかれた。

つづく

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