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ウホーリーに探される−6話.恐怖塩

「ヤツだ!とどめを刺さないと!」

澤田さんは、床の穴から飛び降りた。   が、足の裏と地面がうまいことかみ合わず、土の中へ落ちていった。

「おっと、危ない」 澤田さんは、土の中で薄れ行く記憶の中で、そう思った。

澤田さんを救おうと、山田さんが持参のスプーンで一生懸命地面を掘った。

西田さんは、掘った穴にアサガオの種を植え、土をかけて埋めた。

たくさん掘って満足した山田さんは、自分へのご褒美に、プリンを開けた。  

スプーンが土で汚れて使えないので、顔を上に向けて、上から直接プッチンした。
が、目測を誤り、鼻と口をふさぐ形になった。

山田さんは、もがきながらプリンで窒息死した。

てっきり、プリンは自分にくれるものだと思い込んでいたヤツは、唇を尖らして涙目になりながら、持参の豆腐をプリンだと言い聞かせながら食べた。

くちゃくちゃと脳を揺るがす重低音サウンドが響き渡った。

「うるさい!」

そう言って、車両から僕らの琴九洲が塩を投げつけた。

塩がもろにかかったヤツと石田さんは、じゅわじゅわと縮んでいった。

琴九洲の隣にいた北の梅理事も、塩がかかって縮んでいった。

電車も縮んでいった。

すでに干からびきっていた優先席のおばあさんだけが縮まなかった。

おばあさんの頭は天井を突き破った。

おばあさんは、腰から下が電車の状態で95歳まで生き続け、ガンタンクのモデルとして語り継がれた。

つづく

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