ウホーリーに探されるー5話.恐怖もせぬまま

ヤツは澤田さんの足を、不気味な笑みを浮かべて丹念にマッサージした。

オレは、ヤツに向かって言った。

「足を吊ったのは澤田さんじゃなくて、吉田さんだよ」

するとヤツは、顔を赤らめ両手で顔を隠して走り去っていった。

オレ達は、ホフク前進で駅に向かった。 オレ達が動き始めると、あちこちのアリの巣から仲間たちが出てきて合流した。

最初の交差点がオレ達の第一の関門だった。 そこで、吉田さん、金田さん、高田さん…そしてオレと次々に轢かれていった。

二つ目の交差点で多田さんが轢かれた。

澤田さんだけが無事に駅に辿り着いた。
澤田さんは駅のエスカレーターで何度か指が巻き込まれるトラブルはあったものの、何とかホフク前進を保って電車に乗車した。

澤田さんは立ち上がり、優先席に座っているお婆さんの上に座った。

つかの間の休息。

すると、澤田さんの目の前に石田さんが現れた。
石田さんは電車を乗りこなそうと、サーフィンスタイルで一生懸命重心を調整していた。

澤田さんは負けじと立ち上がり、お婆さんを乗りこなした。

その時、急に電車が急ブレーキをかけた。

石田さんは、思いっきり前につんのめり、床をぶち破って地面に体が叩きつけられた。

「大丈夫か!石田さん!」

たまたまチャリンコで並走していた山田さんは叫び、床に降りた。

石田さんは血だらけだった。

しかし、その隣には、もっと血だらけのヤツがいた。

つづく

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