ウホーリーに探される−2話.恐怖とご対面

オレは必至にヤツの視線から逃げ続けた。
モデル歩きもそろそろ限界だ。 右足は吊っている。
さらには左手を常に腰にあててながら歩いていたせいで、左肩がこってきた。
そこで、オレは重大なことに気がついた。

アンメルツヨコヨコを家に置いてきてしまったのだ。

一刻も早くアンメルツヨコヨコを買わないと・・・・
この角を左に曲がれば薬局だ。
オレはその曲がり角を、モデルのプライドを持って一切気を抜かずにターンした。

その瞬間、オレは前にすっ転んだ。 ついに履いていた鉄ゲタの鼻緒が切れたのだ。

すっ転ぶのを待ち構えていた散歩中の犬が、オレの頭にマーキングをした。
ダイレクトボレーの様な鮮やかなマーキング。 飼い主はジーコだ。奴のしつけでないと、こんな常に得点を狙う攻撃的MFは生まれない。

オレは飼い主ジーコに握手を求めようと、最高の笑顔で振り返った。

ヤツだった。

ヤツは脳を揺らす重低音鼻歌でゆっくりとオレの方に近付いてきた。

ヤラレル・・・・・

その瞬間、近所の家の窓が思いっきり開いた。

「うるさい!!」

ランジェリー姿のおっさんが窓から思いっきり怒鳴った。 ヤツはキャンキャン鳴きながら慌てて逃げ出した。

オレは立ちあがった。
早く薬局に行かないと・・・

またモデル歩きの一歩目を開始した。
だがその瞬間、頼みの左足が吊った。 両足とも吊ってしまった。

あとは真ん中の足しかない・・・

オレは必死に妄想を膨らまし、真ん中の足を奮い立たせた。 失敗した。恐怖で縮みあがっていた。

万策尽きたオレは、その場でお昼寝をすることにした。

つづく

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