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空海というすごい人1

それは、ここだというタイミングで行動を起こす、「今でしょ力」(今、今でしょを使ってる時点でボクには、今でしょ力はない•••)。
空海は、感度の高い情報アンテナで集めた情報を咀嚼して、「今でしょ」と行動を起こすと、その結果として1ランクも2ランクも高い存在となっていくのだ。

もう、生きざまファンタジスタと言えるような、誰にも真似できないレベルに到達している。
僕が空海を最高の天才だと思う所以はそこだ。

最初の「今でしょ」

空海は佐伯家という、香川県のいいとこの家に生まれた。
小さい頃から学問を叩き込まれ、京へ登って大学へ通うという、今で言う東大•エリート官僚コースの道を進んでいた。
当時、官僚になるために特に必要な学問は、儒教。
空海は、それを学びながら順調にエリートコースの道を進んでいた。

が、この頃、聾瞽指帰という今の進路は違ってるでしょ的な書物を書いた。
内容は、儒教じゃないでしょ!道教じゃないでしょ!仏教でしょ!!ということを物語っぽい形式で主張したものだ。

書き終わってしばらくしてから、空海は思った(はず)。

「今でしょ!」

空海はドロップアウトした。
それから一生、僧として生きることになる。

ホームレス空海

ドロップアウトしたあとの空海は、四国や熊野のあちこちで私度僧として修行の生活を送ったといわれている。
おそらく、この辺りの様々な寺を巡り、仏教を学びながら、海賊達とも交流を持っていたと思う。
瀬戸内海や熊野の海賊は、日本と海外との貿易ルートの上に縄張りを置き、時に略奪し、時に保護しながら勢力を築いていた。
海外の情報も多く入っていただろう。
空海のものすごい情報アンテナは、この辺りの人脈から来ていたのではないかと想像している。

また、空海は、中国語とサンスクリット語を究めていたといわれている。
この時期に独学で習得したのではないかと思われる。

やっぱ海外でしょ!今でしょ!

そんな隠遁の生活を送っていた空海だが、しばらくして私度僧から公式の僧になった。

この頃、空海はその情報アンテナで、まだ日本ではほとんど知られていない、密教というものがあることを知った。当時の最先端の思想だ。
学術的な事に終始し、政治べったりで救いにならない奈良仏教ではない、新しい思想がそこにはある。 しかし、日本ではその思想に深く触れることができない。
中国に行くしかない。

そんな時、遣唐使船が出ることを知った。

「これでしょ!今でしょ!!」

空海は、どこで手に入れたかわからない金をあちこちにばら撒き、いいとこの家庭の人脈も生かして、遣唐使のメンバーの中に一番下のランクである学僧として入り込んだ。

遣唐使船の難破

空海を乗せた遣唐使船が出発した。別の船には最澄も乗っていた。長安を目指して船団は進んだ。
最澄の乗った船は、予定通りの場所に到着したが、空海の船は難破し、大陸の南の方の沿岸にたどり着いた。

その船の長は、その土地を治めていた地方の刺史に、遣唐使である事を告げ、長安に取りついでもらうようにお願いした。
しかしその長は、彼らが海賊ではないかと疑い、遣唐使である事を信じなかった。

そこで空海は筆を取り、文章を書いて渡した。
その達筆ぶりと教養のある文章に、その刺史は遣唐使であることを信じ、やっと長安へ向かうことができた。

長安へ行く

空海は長安に入った。そして、恵果という仏僧がいる青龍寺に入門した。

青龍寺は密教の寺だ。密教は、一子相伝的に体系が受け継がれる形となっており、恵果は密教の本流を受け継いでいる僧(阿闍梨)だった。
そのため、寺には朝鮮半島や満州、チベット方面、東南アジア方面などアジア中から弟子が集まり、その数は千人という規模だったらしい。

空海もその中の一人となった。

さっと継承

空海は、青龍寺に入門する前に、西明寺という場所にしばらくいた。
恵果はその頃から空海を知っていたようだ。

空海が入門すると、その3ヶ月の内に伝法灌頂を済まし、阿闍梨の位を授けてしまった。
恵果は、死期が近かったため、早いうちに伝承を済ませたかったという事情があったようだ。
入門する前から目を付けられていたほど優秀だったのだろう。
すでに千人いる弟子を飛び越えて、一気に後継者となってしまったのだ。

このあと、中国では仏教が弾圧される時代となる。
もしかすると、その流れを感じ、最終的に日本に帰る事となる空海に全てを渡してしまおうという政治的意図もあったかもしれない。

伝承したからもういいでしょ。今でしょ

空海は学僧の立場の遣唐使として訪れた。
学僧の場合、20年間、唐で学ばなければならないと決まっていた。
空海も、本来はあと20年弱、そこで学び続けなければならない。

空海は阿闍梨になったその頃、半年後に帰りの遣唐使船が出る事を空海は知った。(前から知っていた?)

学びたいものは全て学んだし、全てを受けついだ。
日本にまだ無い、最先端の仏教である密教の本流の頂点になった自分だ。
今日本に帰れば、世界最先端、平安のレディ•ガガ的な立場で凱旋することができる。

朝廷も喉から手が出る以上の知識と宝物をあるから、決まりを破っても、なんとかなる。

今でしょ!

空海は、その帰りの遣唐使船に乗って帰ってしまった。

 

...とここまで書きましたが、長いので、次の記事に書きます。

 

 

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